ラクトフェリンの起源と構造
ラクトフェリンは、1939年に『赤いタンパク質』としてデンマークの学者によって発見され、1961年に『ラクトフェリン』として命名されました。
現在でも、ラクトフェリンは国内外の多くの学者によって、機能や構造について研究されている成分です。
ラクトフェリンという成分は、700以上のアミノ酸が結合した一本鎖のポリペプチドに2、3個のシアル酸からなる糖鎖がくっついた分子量約8万の鉄結合性の糖タンパク質です。
この糖タンパク質の鎖ロープ状が、2つの同領域を作り、その中に鉄が結合される仕組みになっています。
ラクトフェリンの多機能タンパク質
ラクトフェリンは、人体にさまざまな有益をもたらす多機能タンパク質です。
ラクトフェリンは、母乳以外にも目や口、鼻などの病原菌の入口となる部位に多く存在しているため、抗菌・殺菌作用があると注目されてきました。
しかし、ラクトフェリンは体の中ではほとんど生成されることはなく、さらに熱や酸に弱い性質のため、摂取するのが難しい成分とも言われています。
現在では、内臓脂肪減少や抗ガン作用など生活習慣にかかわる健康成分として、さまざまな効能が判明し、多くの学者が期待を寄せています。
ラクトフェリンの有効活用
ラクトフェリンは、胃液により簡単に分解される性質のせいで、十分に効能を活用できないことが分かっています。
赤ちゃんの場合は、胃の働きがまだまだ未熟なため、母乳のラクトフェリンを有効活用できますが、成人は胃液の働きでラクトフェリンが分解されてしまいます。
ラクトフェリンの受容体は小腸に多く存在していますが、その手前に胃において、胃液で分解されてしまうのです。
そのため、胃で分解されることなく腸まで届いて有効活用されるよう、腸溶性ラクトフェリンが開発されています。
